日本は、正社員至上主義が強い傾向にあるといえる。特に男性が家庭を養うためには、必ず正社員にならなければいけないといった考えは依然として浸透している。

ただ、昔のような景気の良さや終身雇用の在り方が無くなった今、正社員という言葉にそこまでメリットがないケースがあることを冷静に受け止める必要があるのではないだろうか。

現代社会では、やたらと正社員という雇用形態にこだわりを見せる風潮があるが、そこまでの魅力があるとは決して思えない実態がある。実際、正社員に登用されて残業代が出ないような職場、正社員とは名ばかりでボーナスが出ないような職場も存在している。

確かに収入面においては、パートや派遣社員に比較した場合多い方ではあるが、取り立てて騒ぐほどの差でもない。また、同一労働同一賃金などの考え方も徐々に大勢を占めるようになっていることもあり、今後変化していくことが予想される。

また、正社員だからといって解雇されないかといったら必ずしもそうではない。そもそも、会社自体が消滅してしまうこともないとはいえないだろう。そのため、正社員という形が、必ず安定していると考えるのは危険だ。

しかしながら、そのような流れの中でも、やはり正社員になりたいという人がいることも事実だ。大企業や中小零細企業、スタートアップ企業にベンチャー企業などどんな企業に就職するにしても正社員を目指すという人も多くいる。

そういう人にとっては、正社員登用制度の取り組みは願ってもないといえるだろう。ただ、正社員登用と言っても、登用制度が機能していなかったり、むしろ非正規の時の方が給料が良かったりといったケースもあるため、きちんと下調べはしておくべきだ。

これからの時代、「正社員」という言葉だけに踊らされず、どんな働き方ができるのか、満足いく給与がもらえるのか、といった仕事の詳細をきちんと見分ける目を持つことが重要だろう。

 
 

Theme by HermesThemes

Copyright © 2024 正社員になりたい君へ. All Rights Reserved